1ヶ月に3万円以上、高速道路を利用しているのであれば、大口多頻度割引が利用できる『ETCコーポレートカード』がオススメです。
ETCの割引制度の中でも、最も割引額が大きいのが「大口・多頻度割引」です。
大口多頻度割引には2種類の割引があり、
- 車両単位(最大30%割引)
- 契約者単位(全体で10%割引)
のそれぞれについて割引を受けることができます。
ですが、「契約者単位」での割引は「月額利用料金の合計が500万円以上が対象」となっていますので、一般の企業がこの割引の恩恵を受けることはほぼないでしょう。
とはいえ、車両単位の割引を受けられるだけでも、中小企業にとってはとても大きいメリット。
しかもこの大口多頻度割引はETCコーポレートカードを所有していないと利用できないため、『ETCコーポレートカード』は運搬・輸送が業務の中心になっている企業は必ず入手しておきたいカードです。
「月額3万円以上」で協同組合に加入
大口多頻度割引の「契約者単位の割引」には、もう一つ条件があります。
それが車両1台当たりの平均月額利用料金が「月額3万円以上」であることです。
つまり「合計月額利用料金500万円以上」「平均月額利用料金3万円以上」の2つをクリアすると、全体で10%の割引を得られます。
そこで「協同組合」が登場。
多くの中小企業が協同組合に加入することで条件をクリアし、10%の割引を受けることが出来るようになります。(注)各企業が10%の割引を受けられるわけではありません。下記参照
そのため、協同組合の中には加入条件(もしくはETCコーポレートカードの利用条件)として月額3万円以上利用することを定めているところもあるのでよく確認してください。
協同組合に加入するメリット
とはいえ、協同組合に加入して「月額500万円以上」「月額平均3万円以上」をクリアしても、加入した企業それぞれは「契約者単位割引」の恩恵をうけることはありません。
この割引で得られた10%分の割引は協同組合の運営費に充てられるのが一般的です。(一部は還元される)
ですが、各企業はこの協同組合に加入することで
- クレジットカード審査を受けなくてもETCカードが入手できる
- カード発行の保証金を組合が立て替えてくれる(コーポレートカードの発行条件は利用額の4倍の保証金をNEXCOに預ける必要がある)
- カードの明細発行に関する事務手続きの代行
などのメリットが受けられます。
これらのことを中小企業が自前で行うことはほぼ不可能ですので、協同組合に加入するメリットは十分あると言えるでしょう。